TVコマーシャルで流れる貸金系が激しくイメージ重視な理由

テレビを見ていると出てくる曖昧な表現の金融コマーシャル

 

ゴールデンタイムでも深夜でも一時は見なかった金融関連のコマーシャルですが、最近また多くなってきた印象ですよね。以前は金融関連のコマーシャルと言えば高い金利のサラ金(サラリー金融)が主体でしたが、最近はどうなのでしょうか。ここではテレビで流れている金融関連のコマーシャルについて解説します。

 

現金を貸しますというハッキリした表現をしないCM

貸金業関連のコマーシャル

 

「お金を貸すので借りてください!」とハッキリ言ったほうが伝わるような気がしますが、そういうイメージではないですよね。テレビコマーシャルに関して調査してみると色々な歴史がある事がわかってきました。

過去に貸金業関連のコマーシャルに関して東京弁護士会様が要望を出したことがあるようです。以下のページにその当時の情報が掲載されています。

 

【東京弁護士会WEB参考】東京弁護士会貸金業に関するコマーシャルについて2007年

 

今から15年ほど前にこういう問題が起こっていたようです。内容を見ると東京弁護士会様が問題としているのが、グレーゾーンの金利に関するものです。高金利によって多くの負債過多に至り苦しむ人が社会問題となった事を背景としています。

 

著者も非常に苦しい高金利の沼にはまった一人

 

前記の2007年前後に法改正が行われて次第に全貸金業の金利が上限を厳守するようになった訳ですが、著者自身も高金利の借金に苦しんだ経験があります。

1999年~2005年前後に武富士(現在は武富士名では営業無し)、アコム、アイフル、プロミスという今でも有名な大手などから総額500万円近い金額の借金をして金利の高さから毎月の返済に苦しむと共に元本が減らないという状況に陥りました。

最終的に時代の流れに乗る事が出来てWEB関連の仕事に就く事で返済する事ができたから良かったものの、あのまま状況が変わらないと返済すらできなかった可能性があります。それほど高金利が横行してきたことは体験からも分かります。

 

一時は貸金業のコマーシャルがTVから消えていた

全国各地で多くの強引な取り立てが横行

 

貸金業のコマーシャルがTVに流れ出したのは、1995年前後。それ以前はテレビで流れる事はほとんどありませんでした。元々貸金業は高金利で消費者金融といった呼び名が一般化しておらず、著者が青年期を過ごした時期には「サラ金」としか認識していませんでした。

現在でもサラ金というと高い金利、強引な貸付、強引な取り立てというイメージと離れていませんよね。サラ金=怖いというイメージが残っている方も多いはずです。これは昔の実態がかなりダークなものだったからでしょう。

実際に著者が高金利の貸金会社から借りていた時には電話で貸付の営業が来たりはあったのですが、毎月きちんと返済をしていたので取り立てをされたことはありませんが、全国各地で多くの強引な取り立てが横行していました。

 

貸金業大手が上場して経団連に加入した事でTVコマーシャル解禁に

 

ダークなイメージと、高い金利、実際に起こっていた全国の借金に苦しむ人々。そんなイメージの悪いスポンサーを流す事を自粛していたTV業界でも、上場企業となり経団連に加入した大手となると、それまで自粛していたコマーシャルを流すようになります。

1995年前後の大手貸付会社は飛ぶ鳥を落とす勢いで資金を集め、TV業界にとって願っても無いスポンサーとなり一気にTV画面にコマーシャルが溢れます。この頃のコマーシャルを覚えている方も多いはずです。無人君が大流行し、若者を中心にお金が無ければ借りれば良いというようなスマートな借金が流行しました。

 

貸し倒れが増加し世間の評価も右肩下がりに

武富士が破産

 

余りに無人貸付による貸し付けの増加、高金利に苦しみ返済不能に至る人が全国に溢れ、2000年前後には社会現象となり、武富士が破産するまでに冷え切ります。この辺りから世間の評価も下がりはじめ利用者が減少していきます。

 

2010年以降新たな貸金業法により大きく改革が起こる

 

2010年になると新法令が施行され、高金利での貸し付けが法的に禁止になりました。多重債務を避けるために高額な金額を借りる事が出来なくなり、年収に応じての規制をかけました。

それまでグレーゾーンと言われていたものも廃止。最高でも年利20%以上の金利を設定できなくなり、それを厳守しないと貸金業を行えなくなったことで、それまで高金利で営業していた金融会社も全てこの法令を厳守しています。

貸金業法を無視できるのは貸金業許可を取っていない違法業者だけで闇金だけです。闇金は昔から存在しているし現在でもスタイルを変えながら存在しているので、闇金から借りなければ法的に守られるようになったと言えます。

 

2022年前後TVコマーシャルで流れる貸金業CMが増加

貸金業法の施行

 

印象的、コミカル、ドラマ仕立ての貸金業のコマーシャルが増えています。貸金業法の施行以降、利用者は守られるようになったし金利も法外な会社は無くなった事で、イメージが以前より良くなりました。

大手消費者金融が銀行の保証会社になり、銀行と消費者金融(サラ金)の関係も深くなったこともあって、銀行が個人向けの融資を活発化しており、カードローンという呼び名を使って積極的に展開しています。

実質カードキャッシングもカードローンも現金を借りて金利と合わせて返済するのに変わりないので、現金を借りるという事自体は昔も今も同じです。

 

変わったのは貸付限度と金利制限

 

お金を借りるという実態は同じで変わったのは限度額は年収に応じて変わる事と、金利が最高で20%までという点が代表的な変化です。カードローン=お金を借りる事なので実態は金利を払って現金を借りて返すものに変わりありません。

ドラマ仕立てで印象深いコマーシャルであっても内容はお金を借りる事が目的です。昔は窓口まで出向いてお金を借りていたのが、無人契約機に変わって大ブームとなり、現在はアプリを使ったりカードを使ったり振り込みを使って、現金を借りるのが実態です。

ここに銀行が参入し、同時に消費者金融もTVコマーシャルで宣伝をしているのが現在です。法改正前と改正後では金利面、各社の返済催促も含めてかなり改善されました。貸金業者の変化は貸金業法の改正が大きなキッカケとなりました。

昨今のTVコマーシャルがドラマ仕立てになっていたり、ソフトな動画になっていたり、有名芸能人を起用してイメージを重視しているのも世の中のコンプライアンスの変化、人々の感覚の変化、ネットの普及など時代に合わせて姿、形を変えていると言えそうです。いつの時代もお金が無い、お金が必要という需要は消えません。

世の中のお金の多くが電子化されたとしても、電子マネーを貸し付ける時代が来るかもしれません。それくらい昔から現在、未来まで貸金業というのは身近なものであり、無くなる事は無いでしょう。上手に知り、理解して利用する事が大事ですね。

 

 

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