無担保借入とは?無保証人とは?

担保無しでお金を貸すというリスクは基本的に大きい

 

お金を100万円貸してくれないかと頼まれた時に手元に1億円あったら貸しますか?では手元に10万円しかなかったら貸しますか?もしも10万円しか無いのに10万円貸してと言われたらほとんどが断るでしょう。多くの人が知人や友人とお金の貸し借りをしないのが世の中ですが、どうしても貸さないといけないとしたら。

 

  1. 20万円の価値のある品を預け契約書を書くと言われる
  2. 何も無いけど契約書を書くからと言われる

 

だとしたら20万円の品を預かって、もしも期日までに返せなかったら20万円の商品を譲渡する。自由に換金してかまわない。即座に10万円の現金が必要と言われたらどうでしょうか。

 

担保があれば貸した側のリスクが消える

担保について

 

仮に普段は貸さないとしている人でも、どうしてもという時に貸すお金を十分保証出来る品物があったら、対価として考えて10万円を貸せるかもしれません。それが担保です。貸したお金を担保するという事になります。お金を金融会社から借りる時に担保を預けると言いますがお金を返せば担保を渡す必要は無いので一時的に担保するということになります。

返せないと判断した時点で自動的に担保は回収されて、所有権が移動します。所有権が移動したら換金して借金の返済に回して終了します。なので担保があれば貸す側はリスクが無くなるので心理的に個人が10万円を貸すように、審査も優しくなります。

 

担保として認められる一般的なもの

担保について解説

 

担保として金融会社が求めるのは価値が簡単に下がらないものです。そして貸し付ける金額に見合った価値があるものになります。なので価値が安定しているものが好まれます。

 

  1. 所有している土地や建物
  2. 自動車など高価値のあるもの
  3. 新築する住宅

 

既に保有している自分名義の土地家屋は担保として最も多いものですが価値が低い、価値が無い土地家屋だと担保として認められない事があります。ビジネスローンでは社用の高級外車など資産価値が高いものを担保として認めている金融会社もあります。住宅ローンでは新築する家自体に抵当権をつけて担保とするのが通例です。支払いが滞るとこれら担保は様々な方法で換金されて返済に充てる事が出来ます。土地などが担保に入る契約では担保調査、抵当権処理等が入るので余計に費用がかかったり時間を要します。

 

では無担保での貸し付けは?

無担保貸付

 

消費者金融でのフリーローンで圧倒的に多いのが無担保貸付です。無担保なので何の担保(土地など)も必要無いものを言います。無担保で借りるとは?担保がある場合には返済出来なくなったら契約上、担保に預けているものが売却対象となります。換金されて借り入れの返済に充当されます。新築住宅ローンの場合には新築物件に抵当権が設定されます。

抵当権は本来は保有者しか売却できないものが、抵当権によって業者が売却する権利を有するものです。担保が無い場合にはこのような抵当権もないのですが、借入時の敷居に違いが出てきます。

 

人が担保になることもある?

人が担保に

 

担保は土地や車といった物的な担保だけでなく(物的担保)、人が担保の代わりになる事もあります(人的担保)聞き馴染みがあるのは、「連帯保証人」だと思います。保証人・連帯保証人と言われる人的担保は万が一支払いが出来ないとなった時に連帯保証をした人に負債がそのまま移動するものになります。

人が代わりにお金を返すという契約です。保証人と連帯保証人は厳密には厳重度が異なります。保証人は契約者に支払うように言ったり、他に複数の保証人がいれば割ったりできますが連帯保証人はこうした事が出来ず、必ず一人で全ての返済を担う重い保証人になります。連帯保証人が支払いが出来ない場合でも支払いを拒否したりできないので、自己破産などをする事もあります。

 

保証会社を介入する契約がほとんど

保証会社

 

テナントの店舗用の賃貸、法人の借り入れ契約では代表取締役やそれ以外の人に連帯保証人を依頼する事は今でも多いようですが、金融関係では物的担保が無い場合、保証会社を入れる事が大半です。

担保が無い、保証人が無いと貸し付けるほうはリスクしかないので保証を専門にする保証会社に入ってもらう事で、返済出来なくなって回収できないリスクを回避しています。無担保、無保証人で貸し付ける事でこうしたリスク、経費がかかってくるので無担保と担保ありでは細かい箇所が違っています。

 

担保ありの借り入れと無しの借り入れ

たんぽあり

 

担保ありと無しの場合で内容を極端に比較した結果は次の通りです。「高い・低い」「早い・遅い」ならどちらになるかをわかりやすく表記しています。

 

担保あり融資 担保無し融資
金利 低い 高い
融資までの早さ 遅い 早い
審査の厳しさ 甘い 厳しい
融資額の多さ 多い 少ない

 

担保無し・保証人無しの借り入れメリットデメリット

無担保の解説

 

消費者金融・クレジットカードのキャッシングなど担保無し・保証人無しの融資だと心理的には担保を入れる必要がある融資より手軽さ、安心感がありますがメリットだけでなくデメリットもあります。

 

無担保・無保証人のメリット
担保の価値などを調べる必要が無いので即座に審査結果がでやすく、即日のうちに融資が完了するのが一番のメリットです。さらに心理的に保証人をつけなくて良いので人にバレず、迷惑をかけなくて済みます。急ぎで即借りしたい時に重宝します。

 

無担保・無保証人といっても、保証会社の承認がないと貸し出せない事が多いです。あらゆる融資をするときにリスクを保証会社が「担保」しています。

 

無担保・無保証人のデメリット
担保不要、保証人不要なので保証会社が入るとしても申込者をしっかり審査しないと貸し倒れはリスクになります。このあたりも含めて利子が高めに設定されます。なので申込する時に他社で延滞(携帯電話の分割も含む)があったり、返済しないまま放置している借入があると審査落ちになる可能性が高くなります。保証会社から否決されても通りません。審査が甘いと言われがちな中小消費者金融でも、他社延滞と信用情報機関に書かれている情報が悪いと審査に落とします。無担保・無保証人の場合、支払い能力の無い人には厳しい結果となります。

 

消費者金融と銀行では審査の合格率が消費者金融のほうが高いと感じますが、属性に関して緩く審査してくれる傾向にあるだけで金融事故がある、他社延滞があるとかには厳しいです。

それは無担保・無保証人が多いので返済するのに問題が無いかという部分を重視する傾向があるからです。担保があればこうしたリスクが軽減できるので、審査は甘めに感じるはずです。

 

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