借り入れる業者には種類があります
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借り入れはお金を借りる事を言いますが大きく分けると「決まった商品を購入する代金を借りる」のと「現金を借りて使い道は自分で決めて支払う」ものがあります。借りる業者種類は「銀行」と「貸金業者」に大きく分かれます。目的・業者によって少し仕組みが異なります。
銀行系と貸金業系の違いはあるの?
銀行系とは都市銀行・地方銀行・信用金庫などを含めた銀行業全般のグループです。銀行系に属する場合は銀行独自の銀行法・信用金庫は信用金庫法が定められているのでそれを基準にしてビジネスを展開しています。貸金業は銀行以外の財務局に貸金業として登録してあるお金を個人・事業者にお金を貸す事をビジネスの軸としている業者です。貸金業者には総量規制が適用されるので年収に対して3分の1に決まっています。
金利に関しても2010年に同時に決まった金利上限20%以下というのが貸金業者には厳守義務があります。銀行の場合、この規制対象外なので銀行・信用金庫法を基にして貸付を行ったり審査する点が違いです。施行後すぐから年数が経過してくると、銀行系も社会的観点も含めて審査の方法や金利に関しても再構築しつつあります。
銀行系と貸金系の審査の違い・貸金系でも違いあり
- 指定信用情報機関CIC
- 日本信用情報機構JICC
- 全国銀行個人情報センター
お金を借りる為に審査申し込みをすると銀行は自分たちの基本ルールである銀行法を基にして審査をします。個人情報を参照するのに全国銀行個人情報センターに登録されている情報を見て総合的に判断をします。
銀行系の場合、年収の3分の1までしか融資できない総量規制の対象外ですが昨今はほぼ同じように年収に対しての融資比率も考慮した上で貸付金枠を決めています。返済に困らないようにするためです。消費者金融などの貸金業・クレジットカードなどの審査にはCICやJICCに個人情報の参照を行い、貸金業でも各社独自の過去審査データやノウハウを活用して審査を行います。
貸金系の場合審査の難易度に差がある傾向にあり、銀行系はほぼ同じレベルにあると言われる理由として銀行系は銀行法を参考にするので基本的な審査判断基準が近い事があります。貸金業の場合、信用機関を参照をしてブラック登録となっている顧客に対しては貸付をしない業者が大半ですが、グレーゾーンにある顧客に関しては、自社の判断によって融資をする事もあります。
貸付業者は過去に貸し付けた顧客の動向データを膨大に持っているので、貸し倒れになりやすい職種や借り入れ状況データの解析に関してそれぞれのノウハウがあります。なので他社で断られても別の業者に融資審査を依頼すると審査に通過するという事も起こります。
借りる目的は違うけれど全て「お金を借りる」こと
- 事業性ローン・売掛キャッシング
- マイカーローン
- 住宅ローン
- フリーローン・キャッシング
- カードローン・キャッシング
- 教育ローン
事業性ローン・売掛キャッシング
事業用途限定で借り入れるものです。銀行・信用金庫から借りる時はこの用途が一番馴染み深いかもしれません。事業計画・返済計画を基本にして保証協会審査・銀行審査を経て貸し付けが行われます。
用途は事業に限られます。売掛貸付は貸金業者で対応しているもので既に売掛があって取引先からの支払いが間に合わない時などに売掛金額を先に支払ってもらうものです。
マイカーローン・教育ローン
車の購入・大学入学等に用途が決まっている借り入れです。好きにお金を使う事は出来ず決まった用途に限って融資するものなので、審査時にどういう車を買うのか返済回数はどうなのか、どういう学校入学の為に使うのかなど用途先の情報を含めて審査が行われます。用途が決まっているので審査する側もその前提で審査します。
住宅ローン
住宅ローンも自動車ローンと同様借り入れる目的がハッキリしている借り入れです。他との違いは金額が大きくなる事が多い点です。中古住宅だと新車と同じ程度というレアケースもありますが多くが新築で数千万円規模になります。
時に億単位となる事もあるので金額的には大きいものです。住宅ローンは自動車ローン同様社会的にも認知されているローンなので馴染みが深いものです。
金額が大きいですが住宅ローンは住宅そのものが資産価値がある事、保証会社、生命保険加入関連などリスクを回避する対策がされています。住宅ローンは毎月決まった額が継続して長く続くものが多い(10年以上)ので計画的にする必要があります。
フリー・カードキャッシング・ローン
借り入れといえばフリーキャッシング・フリーカードローンが一般的に知られています。カードを発行して好きな時に好きなだけ借りたり返せるタイプ、1回きりで決まった額を振り込む貸付など提供業者によって細かい違いがあります。昨今はコンビニATMでも使えるカードを発行して、融資可能額の範囲で好きなだけ借りられるタイプが人気になっています。フリーなのでお金を借りたら使用用途は自由に出来ます。
返済方法もATMで可能なものがあるので財布に1枚入れておくと便利ですが限度額いっぱいまで借りやすい傾向にあるので計画的な借り入れをしたほうが良いです。金利は規制後年利20%以下が多くなっています。自動車ローンや住宅ローン、教育ローンは目的が決まっている事もあって金利が低い傾向ですが、フリーローンは目的が自由な事もあって金利15%~18%程度が多くなっています。
借り入れ業者まとめ
借り入れをするには「銀行系」「貸金業系」にわかれます。昨今は貸金業系と提携する銀行もあるので銀行系と貸金業系が完全に別れていない事もありますが、基本的にこの2つに大別する事ができます。
審査の優しさ、厳しさは貸付業者によって差があります。銀行系で貸金業と提携していない場合の審査は銀行法・信用金庫法を基にして全国銀行個人情報センターを参照、自行履歴などを参考にして審査するため厳しめになる事もあり、対して貸金業の場合個人情報データが良く無くても自社審査基準で審査が優しい事もあります。